Dive

4/4
前へ
/32ページ
次へ
「!、浩平!?」 こうなればやることは一つ。 今日はなんかうまく行く気がする。 漠然とした予感だ。 映画みたいに、華麗に決めてみせる。 後ろで、みんなが驚いている。 「浩平止めろ!」 小高が叫んだ。 そりゃそうだ。 僕は、猫を助けようとトラックの前に飛び出した。 「浩――」 ドンッ 猫を突き飛ばした。と同時に、僕がトラックに撥ねられた。 (なんで?) 僕は猛烈に後悔した。 猫を助けるために犠牲になる?どうかしてる。なんで、こんなこと。 頭を強く打ち付けて、僕は意識を手放した。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加