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「!、浩平!?」
こうなればやることは一つ。
今日はなんかうまく行く気がする。
漠然とした予感だ。
映画みたいに、華麗に決めてみせる。
後ろで、みんなが驚いている。
「浩平止めろ!」
小高が叫んだ。
そりゃそうだ。
僕は、猫を助けようとトラックの前に飛び出した。
「浩――」
ドンッ
猫を突き飛ばした。と同時に、僕がトラックに撥ねられた。
(なんで?)
僕は猛烈に後悔した。
猫を助けるために犠牲になる?どうかしてる。なんで、こんなこと。
頭を強く打ち付けて、僕は意識を手放した。
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