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かあちゃん、死んじゃった。
ぼくはよくわからないけど、とっても重い病気だってとうちゃん言ってた。
かあちゃんが死んだとき、ぼく、泣かなかった。
悲しくないかって?
わからない。
でも悲しいはずだけど、ぼく、かあちゃんはまた明日会えると信じたんだ。
信じたんだ。
そのとき、おばあちゃんがぼくを抱いて、「大丈夫だからね」って言ってくれた。
とうちゃんは、かあちゃんの側で、おもいっきり泣いていた。
もう涙なんかでないんじゃないかってぐらい、おもいっきり泣いていた。
そのとうちゃんを見て、ぼく、かあちゃん死んだんだって思ったんだ。
そしたらぼく、とっても悲しくなって、とおちゃんの横で泣いた。
かあちゃん、なんで死んじゃったの?
かあちゃん、もうお話できないの?
かあちゃん、もう名前呼んでくれないの?
かあちゃん・・・
かあちゃん・・・
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