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ある町中を歩く少年がいた。
黒い瞳に脱色したのか茶髪の少年が大きな鞄を持って…。
少年は空を見上げ幾度も空に手を伸ばし、その度に全てを思い出して、
少年は制服に身を包んだ白髪の少女とすれ違った。
少女は前を見据え、"先"を見ていた。以後、不幸が生まれないことを願いながら仲間と共に。
少女は歩き学校を目指した。
少女は横断歩道で止まった。
向かいには大きなヘッドフォンをかけた少年が立っていた。
少年は"過去"を切り捨てるため、復讐するため。戦い続けていた。
この世から奴らが消え去るまで。
少年と少女はすれ違い歩み進んだ。未来と過去を見つめて
次第に少女と同じ学校の制服に身を包んだ少年少女が増え始めた。
少女は同じ制服の人の合間を歩き学校へ向かう。
ある少女は学校の人がまばらな教室で音楽を聴きながら読書をしていた。
楔の未来と鮮やかな過去のはざまで。
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