雪解け待つ虫

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「さ、学校終わったわよ。喫茶店に行きましょ芙美のウエイトレス姿見に。」 「そ、そこを強調しないで下さい。も~」 今日1日その話題で遊ばれっぱなしだ。 「かわいい制服だから私も一度着てみたいですね~。」 「月姫まさか…。」 「あはは、流石にそれは無理でしょうから~。」 「あははははは…、そ、そうよね…。」 「それでは行きましょうか。」 「うん、あ!私自転車だからちょっと待っててね。」 「わかったわ、それじゃあ校門で待ってるから。」 「ここ?」 立花さんは驚きの表情だった。 「いつ見てもかわいらしいお店ですね~。」 「人気って言うからもっと大きい店かと思ったわ。…二階も店?」 目の前には小さな二階建ての喫茶店があった。 「ううん、二階は居住スペースで一階がお店なの、マスターが言うに大きい喫茶店はダメだ、静かでとてもリラックスできる空間がベスト、らしいよ。」 喫茶店の隅の小さな駐輪場に自転車を停める。 そしてドアマンのようにドアを開けた。 カランカラン 「いらっしゃいませ。ようこそ"they spell song&dream"へ…。」
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