【断罪】

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『イタタタ…ん?』 キョロキョロと周りを見渡す青年。 髪は金色に染まり、右目を覆う眼帯。 顔にはあどけなさが残っている。 そう、彼こそは後に【断罪】を率いるリーダーとなる剣。 剣がモバゲーサバイバルに参加したのはα版。 どうやってしったか? 常にモバゲーの情報を集めている彼にとって、α版の存在を知ることなど簡単だった。 では、これからは剣の視点で話を進めていくことにしよう。 モバゲーサバイバル…小説で読んだとおりだね… 俺はいつもとかわらない風景を見ながら思った。 原作通り…まさに原作通りた。 ログアウトできないところも…ね。 ログアウト…それができないことはリアルへの帰還が不可能だということを意味する。 それを確認したのは、インしたすぐあと。 危険に遭遇したときにこの事実に気付いてからでは遅い。 予想外…それは心に新たな動揺をうむ原因となる。 すべての出来事に予想外はあってはならない。 これは俺のモットーみたいなもの。 『さてと、ここにいたって仕方ないよね♪冒険冒険♪』 俺は携帯から登録しておいた武器をDLする。 居合気刀【無明】 ソリが浅く、抜きやすい。 そういう構造になっているので、居合いという抜刀術に適している刀だ。 【よっせらーい!よっせらーい!】 『ん?』 武器をDLした携帯がいきなり鳴り始める。 着信音についてツッコミはいらないよ!
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