3話

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「‥魅六[ミロク]‥」 「へっ!!?魅六?」 ディーガルが発した言葉にマヌケな声を出したガハル。 「‥(何この二人?‥)」 キョットンと、立ち尽くすレオナ。 「知らないんですか?36番は魅六って呼ばれてるのを‥」 「知ってるよ‥でもねぇ」 「名付け親のガハルさんには悪いですけど‥‥」 コーヒーカップを置き、レオナを見つめ、ガハルに視線を戻し‥ 「ガハルさんが付けた名前を呼びたくないんですよ」 決して“レオナ”とゆう名前を呼ぼうとしないディーガル。 「何でだい?」 自分が付けた名前だけあって、名前を呼ぼうとしないディーガルに不服の笑みを見せる。 「僕にとって‥不吉ですから」 そう聞いたガハルは顔を伏せ、小刻みに肩を震わせる。 「ガハルさん?」 ガハルの怒りを買ってしまったと思い、表情を曇らせる。 「‥クク‥Σぶはっはは(笑)」 急にのけ反り腹を抱えて笑いだしたガハル。 「‥‥‥」 呆れた顔でガハルを見る。 「アハハ、ゴメンごめん‥」 「はぁ‥‥‥」 笑い過ぎで息があがったのを調える。 「何で不吉なn」 「それは後日にでも」 不吉の理由を訪ね様としたガハルの言葉を遮り、本題を切り出した。 「目は大分見える様になったみたいだね」 健康診断書を見つめ、レオナに視線を落とす。 「これからレオナにはトレーニングをしてもらうよ」 「戦闘技術に幻術の基礎を学んでもらう為のね」 付け足す様にディーガルが説明した。 「‥‥‥‥‥‥」 「体力がないと術が使えないみたいだから、当分は基礎体力の向上をしてもらうからね」 添える感じで自分の目を触るレオナに微笑むガハル。 「1日5時間の基礎体力トレーニングと、後は今まで通りに実験に参加してもらうよ‥魅六」 「厳しいねぇディーガル君」 「そうですか?なら止めましょか?」 腕を組みガハルに笑いかける。 「‥条件‥言われた通にやるから‥条件を飲んで欲しい」 今まで一言も発しなかったレオナに目を丸くさせる二人。 「条件って?レオナ‥」 .
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