4話

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「で、何ぼけっとしてた?」 「あんたとの半年は短かったなぁ‥と」 「はっ、んなもん考えるなんざ俺より年寄りだな」 呆れた様に肩を竦め武器の手入れをするアッシュを目で追う レオナ。 「お前‥いくつになった?」 「7歳だけど‥なに?」 背を向け、愛用する銃を手入れするアッシュ‥。 「‥ほら‥‥」 手入れし終わった銃をレオナに向かって投げた。 「‥な、‥これ、あんたが大切にしてる銃じゃないか!」 投げられた銃を見事に受け取ったレオナは目を丸くする。 「やるよ‥銃の腕前は俺より上のお前が持ってた方が‥銃も嬉しいだろう‥」 名残惜しそうにレオナの手の中にある銀色の銃を見つめる。 「‥けど‥‥あんたの‥」 「貰えるもんは貰っとけ」 「‥有り難く貰い受けるよ」 言葉を遮り力強く言い放った アッシュに深々と頭を下げ、 ありがとうと小さく相手に聞こえない声でお礼を言った。 「‥justice<ジャスティス>‥」 「え?‥」 「銃の名前だ‥justice‥」 「justice‥」 手より大きな銀銃を見つめる レオナ。 「正義って意味らしい」 「らしい?」 「ああ、俺も知らずに付けたからな‥」 頭をポリポリとかき、レオナを指差し‥ 「正義なんか人それぞれだ‥ お前は周りに振り回されずに自分の信じた正義を貫け‥例え‥‥ 誰も信じてくれなくてもな‥」 「‥有り難い事を言ってるんだろうけど‥いまいち意味が‥」 「ハハハ、悪かったな小難しい事を言っちまって」 まだ七ツの餓鬼だもんなと、腹を抱え豪快に笑うアッシュ。 「なら、これだけ覚えておけ‥ “自分を信じろ”自分を信じれなくなったら‥終わりだ」 「自分を信じろ‥か‥」 自分の胸に手をあて呟くレオナを見つめ、愛おしむ様な眼差しで見詰めるアッシュ。 「‥レオナ‥‥」 「36番‥こちらに来い」 アッシュが何かレオナに伝え様としたら研究員に遮られた。 「‥悪い‥行かないと‥」 「ああ‥」 帰って来たら銃の撃ち方を教えてくれと少し微笑んだレオナに手を降るアッシュの目頭は熱く熱を帯びていた。 「‥‥‥さよならだ‥」 .
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