4話

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レオナが研究員に連れて行かれて、うっすらと湧き出てきた涙を拭い一人立ち尽くすアッシュ。 「‥‥‥‥‥」 「やあ、悪名高き殺し屋が死を恐れて泣いてるのかな?」 部屋に入って来たガハルは微笑を浮かべ、アッシュを見る。 「‥何の用だ?ガハル」 「殺気立つなよ‥アッシュ」 “友達”だろ?と笑うガハルを睨み付けるアッシュ。 「貴様の様な奴を何時までも友だと思うか?」 「ああ、昔の事?‥仕方ない事でしょ?僕にまともな実験すらさせてくれないマフィアに何時までもいるわけないよ」 「だから裏切り、アクアファミリーに寝返ったのか?」 「まーね。だって僕を必要としてくれたからね」 笑顔を崩さないガハルに怒りが込み上げるアッシュ。 「君には感謝してるよレオナがあそこまで強くなるなんて‥ 流石だね」 「あんな餓鬼に殺しの技術を叩き込んでどうするきだ?」 パチパチと拍手をしていた手を止め、気になる?と、笑みを見せるガハル。 「実験するにも膨大なお金が必要何だよねぇ‥」 「生物兵器として売り出す気か‥」 「そうだよ‥けど、まだレオナは人を殺した事がない」 そう言い不気味な笑みを浮かべる昔の友を見て‥何を考えているか悟ったアッシュは握りこぶしを作る。 「‥俺か‥‥」 「御名~答~♪‥構わないでしょ?アッシュは今日、死ぬ事は決まっていたし‥」 「レオナは知ってるのか?」 「知らないよ~♪別室でディーガル君が今、話してるよ」 部屋に入って来た時から笑顔を崩さないガハル。 「可愛い弟子に殺される心境はどうだい?」 「‥‥‥‥‥‥‥‥」 「心此処に有らず?余程、気になるみたいだねレオナの事が」 黙り込んだアッシュの傍に寄り耳元で囁いたガハル。 「あらら‥無視?最後の語らいだよ?話そうよー」 「貴様と話す事はない」 「冷たいね‥そうだ、レオナには友達が居るんだよ‥」 「‥心配するな‥‥レオナは必ず俺を仕留める」 レオナが万が一、引き金を引かなかった場合‥ランを殺す事を 考えてたガハル。 そんな彼の考えを察し、レオナに引き金を引かせる事を誓った‥ 己と‥ 「じゃーね、楽しみにしているよ(笑)」 手を振り部屋を出たガハル。 「友を失う辛さは知っている‥だから、お前にはそんな思いはさせない‥」 懐かしむ様な眼差しでガハル‥かつての友に静かに別れを告げたアッシュ。 .
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