5話

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こ‥こは‥‥どこ‥? 「‥死ん‥ぜ‥」 だれ‥だ‥‥‥?‥ 「殺さ‥‥み‥ぜ‥‥」 ああ‥‥ 帰って来て直ぐに実験台に寝かされたんだ‥ たしか‥猛毒を投与して何時間で体に回るか‥ってやつだ‥ 体が思う様に動かない‥ 「病死じゃなくて下っ端のミスで死んだみたいだぜ」 「おい!そいつの死因は誰にも口外するなってガハルさんに言われたろ!!」 「大丈夫だって!誰も聞いちゃいねーから」 体に毒が残ってるせいか‥ 口も目も動かない‥ 「所で何で口外したらいけないか理由知ってるか?」 「いや、知らないな‥」 「教えてやろうか?」 施設の研究員のもっぱらの楽しみは‥ 上司に隠れて話す実験で死んだモルモットの話し位だ‥ 互いにどんな実験で死んだのかを自慢げに話す‥ くだらない‥ヘドが出る‥‥ 「そこに寝てる奴いるだろ?」 「ああ‥」 私? 「何でもコイツに死因を知られたら悪いらしいぜ」 「何でだ?」 言ってる意味が分からない‥ 「コイツを縛るには持ってこいだってよ聞いた話しじゃ」 「縛る?」 「ああ、何でも言う事を聞くってな!」 ‥‥ 「でも、その餓鬼死んだんだろ意味がねーじゃねーか!」 「半年前に実験ミスで死んだが‥コイツは知らない」 半年前‥ランに合わせてもらえなくなった時期と被る‥ 「でな、その場に居合わせた奴に聞いたんだけどよ‥」 「勿体振るなよ!」 「その餓鬼死ぬ前に叫んでたみたいなんだよ」 ‥笑うな‥‥ 「普通に叫ぶだろ恐怖でさ」 それ以上‥何も言うな 「狂って実験室を走り回りながら‥“助けてレオ~”って言ってたんだってよ(笑)」 ‥レオ‥は‥私だよ! 〔ガシャーンッ〕‥‥ 「はぁ‥はぁ‥」 「なっ投与して30分も経ってないぞ!」 「ガハルさんに連絡しろ!」 ランは死んだ‥いや、殺された そう思ったら自然と体が動いた‥ けど‥目が霞む‥‥ ‥そう言えば‥‥何事も‥ タイミングが大事だって言ってたな‥ .
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