111人が本棚に入れています
本棚に追加
「親を選べないガキも不運だよなー」
「いや 選べる方がおかしいだろうが(笑)」
漫才をしてるかの様なツッコミをする研究員。
「母親はモルモットで‥父親は‥‥誰だ?」
「知らねぇのか? 確か‥どっかのマフィアのボスだったぜ」
「えーっと‥あっ マリンファミリーのボスだ!」
「すげぇなッ!マリンって言ったら世界最強のマフィアじゃねーか」
「何でマリンのボスのガキがいるんだよ」
「お前 知らねぇのか?この女
一度 売られてんだよ」
「なるほどねー」
一人の研究員が部屋に内蔵されてる電話機に手を延ばし電話をかける。
〔プルルル〕〔ガチャ〕
「死体処理班 来てくれ‥‥
第3実験室だ」
女性の死体を台車に乗せ、死体を処理する班が来るのを待つ。
「売られて戻ってきたわけか」
「ああ 女が邪魔になって返品されたみたいだぜ」
「殺すよりモルモット として再利用した方がいいって上の連中が此処によこしたって言ってたぞ」
「へー どうでも良いがな」
「だよなー 俺等には関係ねーよな(笑)」
研究員達は笑いながら部屋を後にした。
書類のたまった部屋に入って行くガハル。
「おーい おーい」
書類で埋もれた机に向かっている、ボサボサ頭の男に喋りかけるガハル。
「ん?‥あー 天才ガハル君ではありませんか(笑)」
ボサボサ頭の男は回転椅子を回転させ ガハルと向き合う。
「お前も天才君だろ(笑)
ディー君♪」
「その呼び方 止めて下さいよ。糞ムカつくババアを思いだすんで」
椅子をもって来て座るガハル。
「母親を糞呼ばわりとは‥悪い息子さんだな(笑)ディーガル君♪」
「悪くていいですよ。‥で‥‥その手に抱いている赤ちゃんは何ですか?」
ガハルが抱いている赤子を指差し尋ねるディーガル。
「この子は先程 産まれた女児だよ♪可愛いでしょ?」
「えらく気にってますね‥貴方の子供じゃないですよね?」
「僕の子供ではないですよ。この子は将来大物になる気がしてね」
「金のなる木の間違いじゃないですか(笑)」
「ハハハ それもあるね♪」
「名前は決めたんですか?」
「無いね♪必要ないでしょ」
.
最初のコメントを投稿しよう!