1話

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「気に入ってる割には冷たいですね」 インスタントコーヒーをいれ ガハルに差し出すディーガル。 「ん~じゃあ‥ディーガル君が決めてくれない?」 「嫌です。モルモットに名前なんか付けると感情移入するじゃないですか」 手を前に突き出しブンブン振り拒むディーガル。 「そんなに嫌がらなくてもいいじゃないか」 「‥今日って何日ですか?」 「日にちを忘れる何てね~お外に出た方が良いよ」 「忙しくて外出する暇がないんですよ」 ディーガルはコーヒーを啜る。 「今日は‥4月4日だよ」 「Σぶっ ゲホッ ケホッ‥」 口に含んだコーヒーをガハル目掛け吹き出すディーガル。 「Σきったなー!ちょっと 僕に怨みでもあるのかい!」 抱いてる赤子にコーヒーが掛からない様に瞬時にかわしたが ガハルの白衣に茶色い水玉模様が出来ていた。 「すいません‥上に研究結果を報告しないといけないんですよ じゃあ‥コーヒーは片付けて置いて下さいよ」 書類を持って 慌ただしく部屋を出て行ったディーガル。    「忙しい奴だね」 言われた通にコーヒーカップを赤子を抱いたまま 器用に片付けるガハル。  「‥4月4日‥‥ねぇ」    赤子を見つめ‥ 「獅子‥‥レオナと名付けようかな(笑)」 .
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