2話

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「右隣りに寝ている男はね‥ アルバファミリーの殺し屋でね。 左隣りに寝ている生きのいい男は‥バサヤファミリーの殺し屋なんだよ♪ 両人共、名の知れた一流だよ」 二人の素性をある程度、教えるとレオナに笑みを向ける。 「‥研究施設の連中に捕まった時点で一流じゃなくなったね」 ガハルの笑みを見たくない為か目をつぶるレオナ。 「二人が一流なのは、幻術なんだよ」     〔ガチャ〕 「何やってんですか?」 「やあ、ディーガル君。今、説明していたんだよ」 入ってきたディーガルに小さく手を振るガハル。 「早くしましょうか」 「そーだね」 手際よく、実験の準備に取り掛かる。 「‥麻酔しますか?」 「うーん‥‥いらない。目をえぐられる痛みに耐えられるか見てみたいから」 「そーですか」 手に持っていた、注射器をおくディーガル。 「まずは‥アルバの術士の右目を頂こうか♪」 「ぐぁぁあッ‥あ゙がぁあ」 実験室に男の悲痛な叫び声が、響き渡る。 「ひぃい、こ、殺さないでくれッ!」 男の叫び声で、麻酔から覚めたバサヤの術士は怯えだした。 「うるさい男ですね」 怯える男に冷たい目を向けるディーガル。 「それにしても‥君は泣くとか しないわけ?」 右隣りでは、麻酔も無しに目をえぐられ叫ぶ男、 かたや左隣りでは、自分も同じ事をされるとゆう恐怖で泣きながら命ごいをする男。 そんな男達が両隣にいるのに、無表情を崩さないレオナ。 「泣く理由がない‥。泣く意味もない‥。日常だから」 「そっ」 レオナに向けてた視線をガハルの手元にやる。   〔グチャ〕〔ビチャッ〕 「見てくださいよーディーガル君♪キレーな緑色だ」 「余り触らないで下さいよ。 神経が壊れたら意味がないですからね」 男から取り出した目を液体が入ったビンに入れるガハル。 「じゃあ、お次はバサヤの術士くん♪」 「や、やめてくれッ!!何でもするからやめてくれッ!!」 「だったら静かにして下さいよ。君の声は耳障りだ」 「ディーガル君を怒らさない方がいいよ」 先程同様、実験室は再び男の叫び声が響き渡る。 .
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