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「実里ぉー暇なんだけど」
「だったら仕事すればいいのに…仮にも主なんだから」
お試し
「つまんなーい」
「はいはい…じゃ、某は出掛けてくるから」
「え?!どこに?」
「武田軍」
「…どーせ卿の目当ては真田幸村だろう?」
「あったりー♪んじゃ、いってきまーす!」
実里は桂に自慢するかの如く満面の笑みを浮かべると音もなく消えていった
たたでさえ広い本殿に桂は一人とりのこされてしまった
「あれ?この部屋こんなに広かったっけ」
寂しさで震えている独り言が響く
「うぅ…いーよ。余も出掛ける…」
グスグスと鼻をすすりながら身支度をすると、主にあるまじく一人身で馬に跨った
「ついた!速っ!流石!」
ついた所は伊達軍本城
「なんかこの馬に乗ると飛んでるような気分になるんだよな…こいつもしかしてペガサスとかそんなん?」
などと本日二回目の独り言を呟きながら馬から降り、門の前に立つ
「えーと、この後どうしようか」
すると桂はインターホンを探し始めた
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