虹の橋

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                早くになくなった動物は、前世ではノラで、沢山の人間に虐められて亡くなりました。 亡くなったその子は、神様にこう云いました。 「人間なんて、皆意地悪で大嫌いだ」 すると神様は云いました。 「そんな事はない。人間にだって悪い人がいれば良い人もいるんだ」 でも、その子は信じません。 神様は、また云いました。 「では、来世では、お前を良い人間の元に授かるように生まれ変わらせてやろう。そこで、人間は良い人もいると云う事をお前自身で確認してくるのだ。しかし、期間はほんの数年だけだ」 そこで、神様はあなたを選んだのです。 決められた期間を、可愛がってもらい、満足して神様の元へ帰った子は、やはり人間は良かったと考えを変えました。 その報告を聞いた神様は、 「では、また次に生まれ変わる時は、あの人のところへ帰してやろう。そして今度は、長い一生をそこで過ごすのだ」 と言いました。                
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