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天国のほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
この地上にいる誰かと、愛しあっていた動物は死ぬとそこへ行くのです。
そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。
食べ物も水もたっぷりあって、お日さまはふりそそぎみんな暖かくて幸せなのです。
病気だった子も年老いていた子もみんな元気を取り戻し、傷ついていたり不自由な体になっていた子も元のからだを取り戻すのです。
まるで過ぎた日の夢のように。
みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ不満があるのです。
それは自分にとっての特別な誰かさん、残してきてしまった誰かさんがここにいない寂しさのこと。
動物たちはみんな一緒に走り回って遊んでいます。
でもある日その中の一匹が突然立ち止まり遠くを見つめます。
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