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「…それでは出ていってもらおうか……」
「あぁ…」
「え…何故龍が喋っている!?!?」
剣士の方は驚き、目が点になっている。
「…気にするなってさ。それと、お前助けてくれたの、この龍だよ。」
「そ、そうか…」
それで合点がいったのか、剣士は龍の方を向いて頭を下げた。
「助けてくれて、ありがとうな…」
「…元々は我が攻撃したのだ、礼を言われる義理はない…」
龍は少し頭を逸らして言う。
「…そしてそこのハンターども……我が言葉を発することを誰にも言うな…わかったか?」
真剣な瞳でハンター達を見下し言う。
『あぁ、わかった…約束しよう。』
二人はほぼ同士に言った。
「…それならいい…さっさと我の前から去れ…そして二度とこの塔に足を踏み入れるな…」
「あぁ…わかった…」
と言い、ハンター達は塔を降って言った…
「…我が封印はいつ解けるのだろうか……」
この龍に挑んだハンター達は殺されたのではなく、その事実を言わないように人里離れた山中に住んでいたのだ…そう、あの龍の約束を護るために……
「ここに龍がいるんだな!!!」
……龍に挑むものはこれからも後を絶たなかったという………
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