一つの国の終焉

11/60
前へ
/1200ページ
次へ
自分では限界を悟り、兄であるルシファルトの方を見た。 「なっ!?」 イリスは驚きのあまりに声を上げてしまった。 その目に飛び込んできたものは、ルシファルトとリゼールが、まるで恋人同士の様に抱き合っていた。 そして神将達は、イリスの隙を見逃しはしなかった。 「甘い!」 最初の有効打を打って来たのはウィリシア第四神将。 回廊守備の要、第四軍を指揮・監督する、神将の一人。 ユニエ第九神将と同じく守備を得意としている。 そしてその鋭い直感はイリスの隙を見破り、今イリスは倒れ伏せた。
/1200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38646人が本棚に入れています
本棚に追加