一つの国の終焉

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「グフッ!」 床に激突する寸前、さらに他の神将による打撃で床に叩き付けられた。 運悪く、今まで防御に使っていた鎧が砕けた。 「う…うぅ…」 イリスは立ち上がろうとするが、脚にも腕にも力が入らない。 「無理をするのは良くないわ。イリスはよくやったと思いますよ。それよりも…」 そう言うのは、サティーネ第三神将だ。 そしてサティーネ第三神将は、向きを変えた。 「最後の愛の語らいは終わりましたか?」 サティーネ第三神将は、リゼールに向けて言い放つ。 いつの間にかリゼールは立ち上がり、清々しい面持ちでそこに立っていた。
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