一つの国の終焉

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サティーネ第三神将は恨みを積もらせ、いつかリゼールに復讐戦を仕掛ける事を心の中で誓っていたが、それが遂に実現する時が来た。 「剣を拾いなさい。武器も持たないたかが一騎士に振る剣は、生憎持ち合わせていないの」 本来なら、今すぐに切り掛かり、その肢体をすべて切り裂き、サメの餌にしてやろうという気持ちをどうにか抑え、リゼールに対して促す。 だが、リゼールの対応は意外なもので、一行に動こうとはしない。 「どうしたの?剣を…」 そこでサティーネの言葉は、リゼールによって遮られた。 「御託は良い、かかってこい。オ・バ・サ・ン」
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