一つの国の終焉

16/60
前へ
/1200ページ
次へ
リゼールは、サティーネ第三神将が突進して来るのが見えた。 その速度はあまりにも遅いのにリゼールは驚いていたが、顔には一切出さなかった。 サティーネ第三神将の動きがスローモーションで見えている様に、相手の出方が神の目をつけたのかの如く、逐一その動きがわかった。 まず突進して来たサティーネ第三神将は、リゼールの腹辺りを突き刺そうとしたが、リゼールはゆっくりとした動きで軽くかわす。 リゼールには何かが覚醒したのだと確信した瞬間だった。 サティーネ第三神将はけして遅くはない。 さすがは第三神将の位を戴くだけに、速さは並外れていた。
/1200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38646人が本棚に入れています
本棚に追加