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右脇腹を下から狙う斬撃を身を翻すだけで避けた。
ほとんど避けるモーションさえ見せない。
振り上がった剣を直線的に下方へと向け、リゼールの頭蓋骨を狙う。
決まった!
サティーネはそう思った。
リゼールから死角と言って良い位置からの一振りである。避けられるはずがない。
そう思っていた。
しかし、リゼールは後ろに目があるのか?と思うぐらいに素早く反応し、剣が振る数センチの所を通る。
「なっ!?」
それからサティーネは人間技ではないほどに斬撃を繰り出すが、そのほとんどは軽々と避けられてしまう。
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