一つの国の終焉

17/60
前へ
/1200ページ
次へ
右脇腹を下から狙う斬撃を身を翻すだけで避けた。 ほとんど避けるモーションさえ見せない。 振り上がった剣を直線的に下方へと向け、リゼールの頭蓋骨を狙う。 決まった! サティーネはそう思った。 リゼールから死角と言って良い位置からの一振りである。避けられるはずがない。 そう思っていた。 しかし、リゼールは後ろに目があるのか?と思うぐらいに素早く反応し、剣が振る数センチの所を通る。 「なっ!?」 それからサティーネは人間技ではないほどに斬撃を繰り出すが、そのほとんどは軽々と避けられてしまう。
/1200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38646人が本棚に入れています
本棚に追加