一つの国の終焉

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「馬鹿か!そこで転がっている神将と私達を比べるなよ!」 バレッタ第二神将は、怒りに燃えていた。 ガロード山脈での多大の損害を被り、最終的に全神将を投入する事で決着がついた。 だが、戦術から掛け離れ、軍団の指揮・命令系統の混乱を来たし、やはり損害は拡大した。 等々の理由で鬱憤が溜まり、発散のはけ口を連合軍に向けようとした時に、帝都に召集をかけられたのだ。 苛々をリゼールに向けられるのは、ある意味で良いと言える。 バレッタ第二神将を中心に三人の神将はリゼールに剣を突き付ける。 遅すぎる。 それがリゼールの感想だった。
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