一つの国の終焉

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飛びのいた神将の名は、ウィリシア第四神将。 神聖トランスヴァールと繋がる回廊を四度に渡る神聖トランスヴァール軍の攻撃を退け、あの名だたる名将、獅子の三将軍の一人と互角に渡り合った防戦の名手なのである。 「ウィリシア第四神将、お前は下がって陛下をお守りせよ」 エレナ第一神将は、ウィリシア第四神将にそう告げると、自らリゼールの前に出る。 「これが望みなのだろう?」 エレナ第一神将は、リゼールを睨み付け、腰に付けていた剣帯を外した。
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