一つの国の終焉

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一気に飛び上がると、エレナ第一神将の神剣と共に天井を突き破る。 二人が突入した場所から瓦礫が降り注ぎ、アトラスの玉座を荒らす。 「……なんて奴らだ…」 二人が突入した場所をルシファルトはしばし見つめ、そして今の状況を把握した。 そう、耳障りな剣の音がしなければ、ずっと穴を見ていられた。 「殿下」 ルシファルトは振り返る。サリュナを腕に抱きながらそいつを見た。 ウィリシア第四神将、 帝国軍第四軍を指揮し、神聖トランスヴァール軍を何度も退けた神将。
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