一つの国の終焉

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「私は、殿下の臣である前に陛下に忠誠を誓う一人の騎士です。これ以上反抗的な態度をされるなら…容赦は出来ません殿下」 ウィリシア第四神将は、表情一つ変える事なく、ルシファルトに言い放つ。 「……俺はどんな事があっても皇帝を倒す。これは変える事はない」 ルシファルトはおもむろにサリュナの剣を拾い上げると、ウィリシア第四神将に向ける。 その矛先は、微かに震えていた。 「…エクルシア様の頑固な所も良く受け継いでらっしゃる。殿下、臣が貴方に手をあげる事をお許し下さい」
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