一つの国の終焉

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「戦いってのはね、甘くないの。ルシファルト、貴方が味わって来たのは誰かに守ってもらっていた戦いなの。 だけど、一度戦場に出れば、それは自分の命を賭けて、信念を持って戦うの。 貴方にはそれがあるの?出来るの?」 サリュナの言葉には重みがあった。自らも戦場に出て、生死を賭けている。 だからこそ言える言葉だった。 「俺には……王国を」 ルシファルトが喋ろうとした所をサリュナは遮る。 「そんなの誰だって思っている事よ。そんなものじゃ意味ない」
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