一つの国の終焉

48/60

38646人が本棚に入れています
本棚に追加
/1200ページ
晴れると、そこにはエレナ第一神将が無惨にも倒れている姿が目に入った。 リゼールは目を細めて自分の倒した相手を見た。 傷つき、人の血を流し、国を王を守護した騎士の成れの果てである。 強大で最強とうたわれた騎士、エレナ・ブライドル・ファンテンブルグ第一神将の時代が終わりを告げたのだ。 リゼールは起き上がると、 『見事…』 「っ…」 頭の中に聞き覚えのある声がした。 『汝、見事強大な敵を打ち破った。我を手にしろ。させれば、汝が望むものは永遠とならん事を約束しよう。 呼ぶがよい、我が名を、 叫ぶがよい我が名を、 我の名はマーティンの剣の"クラビオーレ" 掴むがよい、我らのために』
/1200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38646人が本棚に入れています
本棚に追加