一つの国の終焉

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それがルシファルトが王国の将軍になった理由だ。 和平条約の締結も拒んだのもこのため。 だが、ルシファルトは手にしていた剣を捨てた。 「何を?」 「俺の手には不粋な剣なんか似合わないし、人の首を撥ねるのも好きじゃない。 それにもうお前は攻撃の意思も無いだろう。本来なら首斬るとかするがな?そんなもの、ただの古い風習というものだ。 俺はそう言うの嫌いでね。王国のために死んで行った兵士達には悪いが、皇帝アルミシア、お前はこれから退位してもらう。 そして新たな皇帝にエリスを指名する」
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