一つの国の終焉

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「内容は今は決められない。先ずは…外の王国軍を入れねばならない」 そう言ってルシファルトは、玉座の後ろにある丸い球体に手をかけた。 「それは?」 いつの間にか近づいていたリゼールがそう言う。 ルシファルトはチラリと後ろを見ると、リゼールは気丈にも腕組をしてこちらを見ていた。 その容姿は、まさにボロボロと言える。軽装の鎧は無くなっているし、服なんかちぎれて白い肌が見えるぐらいだ。 「これか?これがアトラスの玉座だ。この部屋の由来にもなってるんだが、これでこの城を浮遊させてる」
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