ダメ将軍の反撃

終戦

カレナ第十神将の終わりはないと言うのは、自分達の戦争責任と言う物を意味しているのだろう。

神将の中でも古参の部類に入る二人だけに、兵士二十万の重みがある。

「願わくば、神将の首だけにしてもらいたいのだけれどもね。ほら、私の部下って優秀だから」

ユニエ第九神将が言っているのは自慢ではなかった。

三年以上フーレン山脈に立て篭もるユグドラシエル都市国家連合軍を閉じ込め、なおかつ、百万の軍団を維持、管理、指揮していただけに、ユニエ第九神将の軍団は大軍指揮能力が他の軍団より高い。