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「イタタタタッ…」
お腹辺りにぶつかったのは、子供だった。年は十代半ばに見えなくもない。
要するに童顔の美少年が目の前に倒れていた。
「あぁすまない大丈夫かい?」
ルシファルトはスッと手を差し延べた。
美少年はその手を握ると軽く起き上がった。
「あのすみませんでしたぶつかってしまって」
美少年は恐縮そうに頭を下げる。
「いやこっちこそ悪いんだ。よそ見をして歩いていたんだからな、こちらこそすまなかった」
そう言ってルシファルトも頭を下げて、
「どうだい?ここで会ったのも何かの縁かもしれない。食事に招待したいのだが?」
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