エピローグ

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その頃リゼールはと言うと、近衛隊仮所の本部をウロウロウロウロしていた。 もちろん夢遊病にかかった訳ではない。 ルシファルトが消えてから三日、ずっと良い知らせを待っていたが、来るのは独立軍がこちらに向かっている事と、ユグドラシエルの軍らしき者達がこちらに行軍を開始しているという知らせばかりだ。 それもさっき入ったばかり、ユグドラシエルはもうすぐそこまで迫っているし、独立軍など第一次防衛線を突破したとの報告もある。 「ちっ…陸軍は何をやっているのだ」 これは反乱ととってもおかしくない。なのにアルティ大将は、 「不測の事態で軍の召集が間に合わなかった」 と弁明している。
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