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それが一瞬でリリアーヌだとわかる。
「来た…」
リゼールは小さく呟く。
新王国旗がはためき、彼らが築き上げた国が、危機にひんする今、リゼールは決断した。
リゼールはゆっくりと城壁の上に立ち、竜を睨み付ける。
そしてリリアーヌがリゼールの場所を一瞬で通り過ぎる。
近衛兵士からざわめきが上がるが、リリアーヌは通り過ぎてから一回転してこちらに戻ってくる。
それと同時にリゼールは城壁の上から飛び降りた。
リリアーヌも地上に舞い降り、華麗に着地する。
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