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そしてリゼールの方に向き直り、顔をきちんとリゼール向けて、
「では、俺が反逆者だとしよう。リゼール…お前は俺をどうする?」
ルシファルトはそう問い掛けて来た。
リゼールの手がゆっくり剣に伸び、引き抜いた。
「もちろん…王国に反する者は、生かして置けない。ルシファルト…お前であっても……………私は………お前を……殺さなければならない」
リゼールはぽつり、ぽつりと言う。
ルシファルトは、そのリゼールを見てこう言った。
「そうか…………それも一つの選択だな。どうせ俺は旧王国開戦時いや、ガロード山脈でエレナに殺されていたのだ。それに、ここまで生きれば充分。
リゼールに殺されるなら本望と言えよう。さぁリゼール、俺は何もしない。やりたければいつでも来い!」
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