エピローグ

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リゼールはその時、頭が真っ白だった。 ルシファルトが最初何を言っているか、全くわからなかった。 だが、この言葉"だけ"は聞こえた。 「リゼール!俺はリゼールの事が好きだーーっ!」 その言葉ははっきりと聞こえた。 まるで小さな男の子がお姉さんに告白するおませさんな言葉はくっきりと聞こえた。 そしてリゼールにはその言葉だけで充分だった。 リゼールは胸が何かに貫かれたかの様な衝撃がリゼールを襲った。 痛みはない。あるのは、長い長い間満たされない心がルシファルトの言葉で溢れんばかりの愛情に変わった。
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