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無理にでも近寄ろうとするサリュナに、ルシファルトは一歩後退する。だが、
トンッと背中に何かが当たったではないか。
ルシファルトは、震える頭をゆっくりと動かす。
そこには案の定、怒りに燃えるリゼールの姿があった。
メラメラメラメラと本当に熱い炎が見える様で恐ろしく、ルシファルトはさらに右にそれて後退する。
「ルシファルト!あの花を受け取って私へ誠実な気持ちを見せろ!」
リゼールはそう言い切ると今更ながら、怒りの炎をどこかに消飛ばし、今は余裕の表情で腕を腰に付ける。
「見ろサリュナ!私はこの通り、大輪の花が咲いた!貴様のは咲くかな?」
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