エピローグ

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ルシファルトは最後まで悩んだ結果、 ええぇい!どうにでもなれ! 自暴自棄になったのか、右腕を上げ素早くディアレイアをサリュナから受け取り、素早く二人から背を向ける。 「ちょっ!ルシファルト!こっち見なさい!こっち!」 サリュナからそう抗議の声が上がる。 もちろんルシファルトはそれに従う訳はない。 だが、サリュナからディアレイアを受け取ってから数秒、ルシファルトの方からキラキラの光輝くものが見えた。 ルシファルトは、ゆっくりと本当にゆっくりと苦笑いをして二人に顔だけを向ける。 ルシファルトが見た二人の表情は二通りあった。 サリュナは喜々っとした表情。 リゼールはいまさっき間での余裕が消し飛んだようで、またもや怒りに燃えていた。
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