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聖女はそう口にすると今度はリゼールにむけて、
「新婦、リゼール・ラクハナイア。汝はこの者を愛し、生涯を共にすごす事を誓いますか？」
そしてリゼールは聖女の言葉から二、三秒置き、
「誓います。どんな事があろうとも、私は夫を信じ、心を一つに生涯を共に並んで歩きます」
リゼールはスラスラと迷いの無い、そして堂々とそう言った。
聖女は満足そうに二、三度頷き、
「新婦はその言葉に偽りがない。ならば、新郎は新婦の言葉を忘れず、その胸に永遠に留めていて下さい。さすれば、二人の未来は明るく、二人の過ごす時間に神の祝福が必ずあるはずです」
聖女は二人にそう訓示を示し、そこで句切を付けた。
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