プロローグ

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彼女はゆっくり本を閉めて顔を上げる。 「どうしましたか?リゼール隊長?」 「どうしましたか?ではありません!王女殿下!敵がすぐそこまで迫っておるのですよ!?」 ルクレツィアは立ち上がり、リゼールを見る 彼女達が見つめ合っているのは一つの絵になるだろう。 「それは知っています。ですが、私が出来ることは皆が無事で帰って来ることを祈る位しか出来ません」 「ですが!」 「リゼール近衛隊隊長?」 ルクレツィアは静かにリゼールを見つめる。
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