家族じゃなくなった日

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だからジッと耐える。 ようやく気が済んだのか、殴るのをやめた! そして誰かに電話をし出かけて行った。 家には俺と母親の二人。 少しの安息の後母親が俺を呼んだ。 またか・・・。 そんな気持ちで母親の元に行った。 俺が行くと手には包丁を持っていた。 何をするんだろう。 怖い。 今までの恐怖とは別物だった。 呼んでおいて母親は何も話そうとしない。 その沈黙が恐怖感を増幅させた。
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