─九州上陸─

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指揮戦車は無人の改74式戦車に指令を与え、発砲させる。そしてその砲弾はゴジラの太股に命中する。だが、ゴジラの足首は堤防に掛かっており、今にも登ろうとしている。 「奴が…、奴がよじ登るだの放射能吐くだのする前に、脳味噌吹っ飛ばしてやる!」 指揮戦車の狭い指令室で小隊長が狂した。倉庫に車体を隠し、砲塔のみ露出してゴジラの頭部にマイクロ波を照射する。ゴジラは首を振り、射線を逸らそうとするが自動的に追尾するため上手く逃れられない。 「そのまま頭煮やして爆発させてやる…」 6両の指揮戦車が集中砲火し、ゴジラを苦しめる。 <グゥ…ン> ゴジラは首で避けるのを諦めたのか、腕を翳し、頭への砲撃を凌ぐ。その後、背鰭の発光器官を光らせる。 「嘉島二尉!退避を!」 「倒させろッ!討たせろ!」 二人がかりで小隊長を引き摺り、指揮車を脱出して退避する。 ドッという炸裂音が倉庫地帯を爆発で凪ぎ払う。指揮戦車が真っ先に襲撃を受け、コントロールを失った改74式戦車は停止する。
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