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第36番錨地に停泊するゴジラよりも巨大な船体はタグボートに押し引きされ、先ずは佐世保湾からの脱出を図る。
「護衛の原子力潜水艦は離脱完了しました」
「了解した」
艦橋にて原子力潜水艦の日本排他的経済水域からの脱出完了の報が伝わる。これで離脱すべきは空母のみとなった。
「レーダーにゴジラ確認!」
だが、米軍の油断をゴジラは許さなかった。
「このタイミングでかっ…!湾を出たら全速力で五島列島防御線に向かう!」
筑波の格納庫でも変化はあった。カドミウムのミサイルへの装填が完了。攻撃許可が出たのだ。
「よし、大沢!発射管制、頭にたたきこんだか?!」
「はい!」
「よし。先程幕僚監部から許可が下りた。早速出撃してくれ」
「はっ!では、大沢二等特尉」
「伊吹三等特尉」
「出撃します!」
大沢と伊吹は声を揃え、幹部に颯爽な態度で大きく返事する。
「…日本を救う、という気持ちで頑張って来い」
「はい!」
大沢達は長細いタンデム複座の機首に乗り込み、キャノピーを下ろした。
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