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「うぉ…!」
間一髪。Su-32"フルバック"は45゚バンクし、尾翼を二対持つ高い機動性で前方より突入してきたミサイルを回避。だがミサイルは未だ尚も追ってくる。
「しぶとい…!」
F/A-18"スーパーホーネット"のパイロットは苛立った。が、時既に遅し。
「好機!」
各Su-32は対艦ミサイルを2発ずつ発射。そして急旋回し、離脱。
「不味い!“トルーマン”が!」
米軍パイロットは交差した敵ミサイルを見て叫んだ。
甚大なダメージを受けた空母に、ミサイルを迎撃する能力は殆んど皆無といっても良い。護衛の駆逐艦、巡洋艦はゴジラに邪魔された上に距離が遠く、迎撃には時間的に猶予が無い。
ミサイルは空母へ音速で接近してくる。頼みのM61"バルカン-ファランクス"が発砲を開始するも、その距離残り2km。
「衝撃備えー!」
空母のワッチ(監視員)から航空要員の誰もかもが伏せた。司令部も憔悴する。
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