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もともと、この世は三柱の神で治められていた。
創造神「アスロン」が作り出した、神界においての最高神「ブラフ」、維持神「ヴェータ」そして、破壊神「デスター」。
アスロン神はこの世の全てを創り、ヴェータ神はそれを維持し、守る。
しかし、デスター神はこの世のあり方に疑問をもち、己の判断だけで破壊し、再生を望む。
ある時、デスター神はアスロン神が創った「人間」の存在を不快に思った。
人間は「嘘」をつき、己の心のままに殺しをしたり、自然を破壊する。
全ての人間がそうではないが、デスター神はそんな愚かな人間を憎むようになった。
そして、デスター神は己の下に仕える軍神とともに、人間を闇へと葬るようになった。
アスロン神に仕えるブラフ神とヴェータ神は、
デスター神のその行動を遺憾に思った。
デスター神の人間への行動が悪化するにつれ、
ブラフ神とヴェータ神はデスター神、及びその配下の神界追放を決意した。
デスター神は、ブラフ神・ヴェータ神を憎み
そして、人間を憎んだ。
こうして、本来「神」であるデスター神は全てのものに対しての憎悪によって、破壊の魔王「アンダニース」となったのだ。
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