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「そう…。昨日の夜。」
昨晩、結界が揺らぐのも無理はない。
魔族の中の魔族がアスロンの元を訪れて、さらにアスロンと戦っていたのだから。
「アン?…何かあったの?」
あの魔族との戦いを思い返し、不適な笑みの中には何かあったのでないかなどと考えに老けていた時、懐かしい呼び名で
はっと現実に意識が引き戻された。
「いいえ、何でもないのよ…。それより、すぐにでも国王の所へ 行った方がいいですわね。」
カチャカチャとティーカップを片付け、紺色のマントを羽織る。
そして、アスロンとアルベルトは国王の待つ城へと向かった。
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