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神の都という意味の国「キャピタル」
この王国は、5大陸の中でも聖霊力に長けていて、多くの聖者がいた。
その聖霊力をもって、最高神ブラフが創り出した魔族から人間を守る為の結界を見守り続けてきた。
キャピタルは、言わば「聖霊の王国」なのだ。
「うーん、せっかくこんなに天気がいいのに。
何でまたこんな日に国王は呼び出すんでしょう…。」
アスロン国王の第一王子であり恋人のアルベルトが隣にいるにも関わらず、不満げに呟いた。
その様子を見て、アルベルトは「変わらないな」と言うようにハハッと軽く笑った。
街の外れにあるアスロンの家から1時間程歩いたところにキャピタル王国の首都「ハバラ」がある。
その町並みは、とても美しく、多くの出店で賑わっていた。
出店が連なる町の中心の道を抜けると、城が顔を出した。
白い壁で覆われ、5つの塔から成る城。
その見た目は、王国が栄えているのを表している。
城の中心にある大きな門をくぐると、噴水がある中庭が見えてくる。
その先にある、真白な柱に囲まれた長い廊下を歩いていくと、突き当たりに金の装飾が施された立派な扉があった。
その扉を開き、国王が待っている部屋へと入って行った。
「おお、来たなアスロン。」
アルベルトと同じグリーンの髪をもち、ルビーなどの装飾が施された王冠をかぶっている一人の威厳ある男が立っていた。
「ご無沙汰しています。キャピタル国王。」
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