~Prologue~

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ここはとある異世界。その世界には、「魔力」を働かせて不思議なことを行う術、「魔法」が活きていた。 もともと、「魔力」の゛魔゛とは不思議な力・神秘的なもの・恐るべきものという意味がある。 その3つの意味に合わせて、3種族がこの世界が存在していた。 まずは「人間族」 神と魔の間にある存在。ほとんどの者が魔力を持たない種族。しかし極まれに、生まれながらにしてその力を持っている者がいる。 その者は、神の力を借りて魔法を使う事が出来る。神を超える事は出来ないが、神をも驚かせる不思議な力をもつ。 次に「神族」 人間を超越した威力を持つ存在。 人知を以てはかることのできない能力を持ち、人類に禍福を降ろす。 世界の平和を願い、それを脅かす者から人間を守る。 そして「魔族」 神に近い力を持ちながら、神とは相反する存在。神に捨てられしものが、恨みや憎悪で魔と化する。その力を持って、悪事をなし人間を恐怖へと陥れる。冷酷卑劣で、神を憎み、神が作り出したこの世の破滅を望む者。 人は神を信じ、魔を恐れる。神は人がその存在を信じる心の思いを糧にし、その心が存在源になる。 よって、この世が幸せで溢れたら魔が滅びる。 この世が絶望で溢れたら神が滅びる。 そして、この世が魔の世界に染まった時 この世は滅びる。 それは魔族によってではなく、この世を創ったものによって全ては万有を生み出し、万有の根源となる「無」に還される。この世の衆生、生きとし生けるもの、そして神・魔の全てを創り出した神。造化の神であり、造物主。その位置は、天にあり宇宙を主宰する。 その名は…………。 天帝Athlon ~アスロン~
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