第二十五章~元カノ~

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足を挫いた自分は、思うように歩く事が出来ないから――と、パソコン越しで誘われた、彼からのデートを断ろうとした。 『神様が言ってんのよ、デートしちゃいけないって』 『…意地悪な神様っすね』 明彦のその返しが面白くて、思わず吹き出してしまった事を。 本当に彼は、楽しませてくれる。 「何が可笑しいんですか?」 急に笑い出した事が気になるのか、明彦は覗き込むように自分を見た。 「何でもないわよっ」 絶対に、教えてなんかやらないけどねっ。
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