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足を挫いた自分は、思うように歩く事が出来ないから――と、パソコン越しで誘われた、彼からのデートを断ろうとした。
『神様が言ってんのよ、デートしちゃいけないって』
『…意地悪な神様っすね』
明彦のその返しが面白くて、思わず吹き出してしまった事を。
本当に彼は、楽しませてくれる。
「何が可笑しいんですか?」
急に笑い出した事が気になるのか、明彦は覗き込むように自分を見た。
「何でもないわよっ」
絶対に、教えてなんかやらないけどねっ。
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