時計の針が重なったら

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「魅春、寂しかったんだよね」 緋直は笑みながら魅春に語りかけていく どうか、届いて もう一人で泣かないで 「ねえ、ただ笑っていたかったんだよね?ただ…「違う違う違う違う違う違う違う違う違う!魅春は違うもんっ!」 白龍は前大きな姿へとなった だから今日なら、叶えてくれるだろう 「白龍、願い叶えてくれる?」 「神子…うん…」 「魅春を元の世界へ、お願い…私は望美と朔と八葉とこの世界で生きていきたいから…」 「…神子の望むままに」 「緋直!?やだっ!魅春もいたいっ!」 「ダメ、だよ…」 魅春に緋直はふと、笑って告げた 「あっちで、幸せにね?」 終わった、全て 白龍も有るべき場所へ還る 「私は、ここで生きていく…いいかな望美…朔、皆」       皆は笑って頷いてくれた 望美と朔に抱きついて、私の見つけた唯一素直になれる居場所           私はこの世界で生きて逝く   皆のずっと側にいて、笑っているの     それが皆の言う“罪”の贖罪としての約束をした         終焉ラブソング それは贖罪と愛情の歌     「皆、ありがとう」         END 
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