嗚呼、愛憎

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不完全な想いは君を傷つける。   何も見えないのに、君を壊している人々   何故清らかな君は笑っているの? 辛くはないの?   そう問えば君はこう答えた   「       」 突然飛ばされた場所にびっくりした様に表情を歪める 混乱はするものの隣には魅春がいたから、取りあえずたちあがりフラフラとしながらも先に進んでみる   「………神子?」   幼げな声がした方向に振り向くと白い姿の少年が立っていた   「どうしたの君?迷った?」   「ううん、私の…神子!」   少年は神子と緋直を呼ぶと抱きついてくる、魅春は困った様に焦って   「緋直ぅ…怖いよぉ…」   少年を抱きしめながら魅春に笑みを浮かばせると突然少年は離れて魅春と緋直の手を握り何処かへと向かう 京邸に着くと八葉と言う人々や黒龍の神子、そして白い姿の少年は白龍で私は白龍の神子、魅春は四神の神子と説明を受けた   戻れないのならいるしかないだろう、力を貯めて変えられるならやる     そして、時は早く一月が流れて     一月前から始まったこの楽しい生活が、緋直を壊すなんて思ってもなかった   続く
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